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【空海伝説 2】磐梯山 足長手長伝説
2026/10/17

今回は、会津を代表する磐梯山にまつわる
民話「足長手長」のお話をご紹介させていただきます。
磐梯山には、むかし「足長手長」という
夫婦の化け物が棲んでいたという民話があります。
足長が足を伸ばせば
磐梯山から博士山や明神嶽までひとまたぎ。
がなる声は天地にこだまし
息を吹きかければ大風が起きました。
手長は猪苗代湖の水をすくっては会津の里へばらまき
里は大雨と霧に閉ざされます。
そこへ現れた旅の僧は、弘法大師とも伝わります。
「大きくなれるか」と問えば二人は天まで伸び
「小さくなれるか」と問えば小さな壺へ。
僧は蓋を固く締め、磐梯山の頂に埋めました。
ところが磐椅神社に伝わる話では
封じた器は「鉄の鉢」で
さらに大きな石まで置いたとされています。
語り継がれるうちに、器も形を変えたのでしょうか。
封じられた二人は磐梯明神として祀られ
729年に山麓へ遷座。さらに1207年には現在の場所へ移され
麓に建てられた社が磐椅神社と伝わります。
化け物の正体は、磐梯山の噴火の記憶とも言われます。
足長手長の伝承は、山形・秋田の県境の鳥海山にもあり
そちらでは鬼や毒蛇として語られます。
火の山とともに生きた人々は、遠く離れた山々で
同じ災いに同じ姿を与えたのかもしれません。
では、荒ぶる水を封じた空海は
水を乞う人々に何を授けたのでしょう。
磐梯町の龍ヶ沢は、空海が請雨の法を修得した所と
「会津風土記」に記されています。
風土記が語る空海の来訪は大同2年(807)。
それから17年後の天長元年(824)
夏の干ばつに、淳和天皇の勅命を受けた空海が
京の神泉苑で雨を祈り
善女龍王が現れて雨が降ったと伝わります。
空海は『声字実相義』で
「五大にみな響きあり」と説きました。
地・水・火・風・空、あらゆるものが響きを持つ。
声は意味を帯びた「字」となり、字は物の本体=実相を映します。
足長手長のがなる声と、僧の唱える真言。
山も水も語りかけるのなら
水を動かすのは、それに応える声なのかもしれません。
【磐椅神社】
住所:猪苗代町字西峰6199 / TEL 0242-62-4109
足長手長の民話をモチーフにした切り絵御朱印を授与しています
(2025年1月から授与開始、1枚1,200円)
Instagram【iwahashijinjya】で検索
荒ぶる水と、乞う水。磐梯山麓の物語を、
東山温泉を拠点に訪れてみてはいかがでしょうか。
民話「足長手長」のお話をご紹介させていただきます。
磐梯山には、むかし「足長手長」という
夫婦の化け物が棲んでいたという民話があります。
足長が足を伸ばせば
磐梯山から博士山や明神嶽までひとまたぎ。
がなる声は天地にこだまし
息を吹きかければ大風が起きました。
手長は猪苗代湖の水をすくっては会津の里へばらまき
里は大雨と霧に閉ざされます。
そこへ現れた旅の僧は、弘法大師とも伝わります。
「大きくなれるか」と問えば二人は天まで伸び
「小さくなれるか」と問えば小さな壺へ。
僧は蓋を固く締め、磐梯山の頂に埋めました。
ところが磐椅神社に伝わる話では
封じた器は「鉄の鉢」で
さらに大きな石まで置いたとされています。
語り継がれるうちに、器も形を変えたのでしょうか。
封じられた二人は磐梯明神として祀られ
729年に山麓へ遷座。さらに1207年には現在の場所へ移され
麓に建てられた社が磐椅神社と伝わります。
化け物の正体は、磐梯山の噴火の記憶とも言われます。
足長手長の伝承は、山形・秋田の県境の鳥海山にもあり
そちらでは鬼や毒蛇として語られます。
火の山とともに生きた人々は、遠く離れた山々で
同じ災いに同じ姿を与えたのかもしれません。
では、荒ぶる水を封じた空海は
水を乞う人々に何を授けたのでしょう。
磐梯町の龍ヶ沢は、空海が請雨の法を修得した所と
「会津風土記」に記されています。
風土記が語る空海の来訪は大同2年(807)。
それから17年後の天長元年(824)
夏の干ばつに、淳和天皇の勅命を受けた空海が
京の神泉苑で雨を祈り
善女龍王が現れて雨が降ったと伝わります。
空海は『声字実相義』で
「五大にみな響きあり」と説きました。
地・水・火・風・空、あらゆるものが響きを持つ。
声は意味を帯びた「字」となり、字は物の本体=実相を映します。
足長手長のがなる声と、僧の唱える真言。
山も水も語りかけるのなら
水を動かすのは、それに応える声なのかもしれません。
【磐椅神社】
住所:猪苗代町字西峰6199 / TEL 0242-62-4109
足長手長の民話をモチーフにした切り絵御朱印を授与しています
(2025年1月から授与開始、1枚1,200円)
Instagram【iwahashijinjya】で検索
荒ぶる水と、乞う水。磐梯山麓の物語を、
東山温泉を拠点に訪れてみてはいかがでしょうか。
写真提供:磐梯山ジオパーク
